真・BCPシート

 

ワンポイントアドバイス【中核事業《商品・サービス》を決めましょう】 社長用ページ

貴方の事業所が最も大切に考えている事項を「具体的かつ明確」に記入しましょう。
一般的に大切な事柄としては、「従業員の命」「重要な事業」「取引先への義務」「情報」などが考えられます。
◎《第一ステップ》:
まず『中核事業(商品・サービス)を決めましょう』
→[以降、『中核商品』と表現します]
○重要なポイント…『中核商品』の決定に【パレートの法則】を活用します
まず、『中核商品』を決めるための【パレートの法則】を知りましょう
※【パレートの法則】とはイタリアの経済学者ヴィルフレド・パレートの学説で「冪乗則(ベキジョウソク)」とも呼ばれます。
経済においては「全体の大部分は、全体の一部が生み出している」という理論で有名な説で、別名[80:20の法則]、[ばらつきの法則]、[ロングテールの法則]とも呼ばれます。

 

【パレートの法則】の考え方を学びましょう

(事例)
①総収益(総売り上げ)の8割は、全商品アイテムの2割のアイテムで収益(売上げ)を上げていると考えます。
その為、効率的に収益(売上げ)を伸ばすには全商品アイテムを対象とせず、2割の商品アイテムに的を絞って収益(売上げ)を上げた方が効果的と言えます。
この2割の商品アイテムを《中核商品》と設定します。

②総売上げの8割は、全顧客の2割が生み出していると考えます。その為、効率的に売上げを伸ばすには顧客全員を対象とせず、2割の顧客に的を絞った方が効果的と言えます。
この2割の顧客を《中核取引先》と設定します。
【応用編 … 事業拡大をねらう為には8割の顧客に着目します】

③総売上げの8割は、全従業員の内の2割の従業員で売上げていると考えます。 
… この2割の従業員を《中核・従業員》と設定します。

④成果の上った仕事の8割は、全就業時間の2割で生み出していると考えます。 
… この2割の営業時間を《中核営業時間》と設定します。

⑤他にも自然現象を含め、あらゆる事象に[80:20の法則]が適用される事象がみられます。


以上から『中核商品』を明確にするには【パレートの法則】で言われる[80:20の法則]を適用して、「収益の80%を生み出す20%の商品」を分析し、明確化することで決まります。
《平常時の事業の【売上高】【利益額】の中核を成す中心商品を『中核商品』と定義します》

参考:【パレートの法則】は、法則と言うよりもいわゆる経験則の類である。自然現象や社会現象は決して平均的ではなく、 ばらつきや偏りが存在し、それを集約すると一部が全体に大きな影響を持っていることが多くみられます。 経済に留まらず、自然現象や社会現象などに適用されることもあります。

《【パレートの法則】は事象の分布状態を示しているに過ぎません。この分布状態を利用します。》
◎《第二ステップ》:
『中核商品』取り扱いを継続する為に必要な【重要業務】を明確化します

○重要業務とは、選定した『中核商品』取り扱いを継続するために絶対必要な欠けてはならない業務のことを言います
(重要業務の候補には「営業」「生産」「経理」「物流」「設備保守」「情報運用」など様々な業務が含まれます)

☆考えれられる重要業務全てを明記しましょう
従業員 事務所 店舗 工場
集配輸送 製造機器 設備 設備機材(クレーンなど)
原材料など 資材など 通信(インフラ) 通信(PCなど)
電源 水道 車両 燃料
その他

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